親しき仲にも猫がいる

高齢猫ちゃんの腎不全治療を中心に、飼っている二匹の猫ちゃんの事や、そのほか猫ちゃん情報を載せていきたいと思っています。どうぞご縁がございましたらおつきあいくださいませ

猫とのはじめての出逢い

私が猫を飼うきっかけになったのは
春の日差しが暖かい四月の頃でした。

主人と主人の両親と一緒に、セリを採りに
出かけた時のことです。
広い畑の一角で、何か動くものをみつけました。

はじめ、畑の緑に同化してよく分からなかったのですが、近づくにつれて小さな生き物がうごめいているのが分かり、すぐに子猫だと気づきました。

見ると五匹の産まれたばかりの子猫で、ヘソの緒がまだ付いています。
親を探しているのか、辺りを必死に探しています。
ですが、回りを見渡しても親猫と思われる猫は見当たりません。
親猫が出産して、しばらくどこかへ行っているのかと待っていたのですが来る様子もなく、
主人が
〝捨てられたんじゃない?子猫の近くに、ビニール袋があるからきっとこれに入れられて捨てられたんだよ〟と言いました。

夫のご両親は、見ると辛くなるから帰ろうと言いましたが、私はこのままこの子達を見捨てる事が出来ず家に連れて帰ることにしました。

あのまま、広い畑の真ん中で放置していたら
きっと、命はなかったでしょう。
自分で食べることも、体を保温することも、排泄することも出来ず、天敵に狙われていたに違いありません。その事まで知っていて、飼い主はこの子達をこの場に捨てたのでしょうか。


もしかしたら、理由があったのかもしれません。
しかし、いかなる理由があったとしても里親を探すなど他に方法があったはずです。
それ以前に、増やすと困るならば、
避妊の処置を行うなども考えられたはずなのに
あまりにも無計画で自分勝手な行動。


命をなんだと思っているのか


この世に生を受けて、1日もたたないうちに命を落とすかもしれない状況におかれるなんて。
物を捨てるかのようにビニール袋に入れられて、、
親猫の温もりが恋しかったに違いありません。

とにかく連れて帰ろう

後先なにも考えずに抱きしめ車に乗り、
コンビニで牛乳を買ってあげると、少し飲んでくれました。本当は牛乳だと、お腹をこわすので専用のミルクがいいらしいですね。とにかくお腹が空いているらしくペロリと飲みほしました。


拾った子猫は五匹。
色はクロトシロのぶち猫、きじ猫、サバ猫、黒猫、茶とら猫です。

実は、住んでいたアパートがペット禁止だったので飼い主を探さなければなりません。
そのうち、三匹(クロトシロぶち猫、きじ猫、茶とら猫)は夫の知り合いに貰われて行き、残り二匹(サバ猫、黒猫)はなかなか決まりませんでした。

数日一緒に過ごしたら、可愛くなってしまい二匹とも大家さんに内緒で飼おうかなぁ、、と思っていた矢先に、サバ柄の子を欲しいという人が現れました。

本当なら飼い主が見つかって嬉しいはずなのに、
この子達を手放したくないと思う気持ちがでて来てしまい数日悩みに悩みました。
主人にその事を打ち明けると、
もしサバ柄の子が貰われたら一匹残る。黒の子は貰い手が多分いないと思うから、うちで飼うことになるよ。そうしたら一匹じゃ可哀想だから二匹とも飼えばいいんじゃない?、、
もちろん、大家さんに内緒ですが、、


こうして、新たに二人の家族が増えたのでした。

あの日、セリ採りに行かなかったら
今はなかった命だと思うと愛しさが込み上げてきます。


このような、不幸な猫ちゃん達が
少しでも居なくなるように願うばかりです。